暮らし記

ふたり暮らしの記録。

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日常に小さな変化をつけたくて、週に一度はランチに出かけることにした。

会社でのお昼ご飯。これまではほとんど毎日、会社で契約している仕出し弁当やさんの日替わり弁当を頼んでいました。楽なんですよ。朝、注文を入れておけばお昼どきにはオフィスの入り口に届いている。買いに行く手間もいらないし、何を食べようかと考えなくてもいい。そして安い。楽で安い、素晴らしい。もうお昼はこれでいいじゃないか。

なんて、思っていたんですけどね。最近は趣向を変えて、少なくとも週に1度は外にランチに出かけるようにしています。ランチという言葉は、なんか、こう、いわゆるOL(特に丸の内とか)が使うだと思っていましたが(偏見)。

nm15.hatenablog.com

このあたりの話にも通じてくるんですけどね。仕事仕事仕事。同じことを繰り返すばかりの毎日に、少しでも変化を付けたい、と思ったのが、きっかけでした。


「楽」だけど、モノクロの毎日

毎日おなじ職場にいて、おなじような仕事をして、日替わりとはいえおなじようなお弁当を食べて…週5日、朝から晩までがほとんどルーチン化されてしまっているような感覚になってきます。思考停止といってもいいぐらい。

スティーブジョブスが毎日同じ服を着ていた、という話、ありますよね。(同じ服を何着もそろえていた、でしたっけ。)時間は限られている。有効に使おう。だから毎日「何を着ようか」なんて悩んでいられない。…そんな内容でしたっけ。毎日決まった服を着て、決まったものを食べて…。生活の基本的な部分をルーチン化してしまって、不要なことには極力手をかけずに、リソースを割くべきところに集中させる。やりたいことに最大限に取り組むための生活。効率的でシンプルな生き方ですよね。

スティーブジョブスの場合は、日常をルーチン化した分、余ったエネルギーを仕事に充てるわけじゃないですか。リソースの有効活用。僕の場合はどうか。毎日仕出し弁当を頼むことで時間も手間もかからない…といって、何をするかといえば、せいぜい10分~15分程度長くお昼寝するぐらいなもんですよ。

僕のやっていることって、単に「楽」をしたいってだけだったなあ、といまさらながらに思います。もっと言えば、必要な彩りすらも切り捨ててしまっていたのかも、とも。

何もしないでいると、家と職場を往復して、ただ仕事をしていたら1週間が終わり、なんてことにもなりかねません。というか、何度もそうなってました。そういうときは、頭の中が凝り固まっていたように思います。
仕事が終わったらご飯を食べて寝るだけ…の生活はもうたくさんだ - アウトプットの練習帳

こんな風に。頭が凝り固まる、思考停止に陥る、心の疲れ。
段々段々同じことを繰り返すばかりになって、モノクロちっくに色彩が抜けていく感覚。

本当にばかみたいな話なんですけれども、「めんどくさい」「楽だから」って理由で、手間のかからないほうばかり選んできたのがこれまでの自分です。振り返ると、もったいなかったなあと思うことばかりです。ちょっとだけ、時間にすれば5分10分もかからない程度の手間を惜しまなければ、あるいはそれを手間と思うような考えをしていなければ、もっと楽しく過ごせたのかもしれない、失わなくて済んだものも、人も、たくさんあったのかもしれない、と。

一手間かかるけど、彩りのある毎日

そういう意味では、今回はたかがお昼ごはんです。ではあるのですが、凝り固まった自分もとい生活を変えるために、まず取り組みやすいところから…という風に考えています。

「今日は何を食べたいのか」「どこに食べに行こうか」「混んでいた場合はどうしよう」などなど考える必要がありますが、それがなんだってぐらいなもんです。たかがお昼ご飯なんですけれども、毎回違うお店でランチを食べるというのは、自分にとっては大きな変化だったりします。

  • 今日のお昼はどこに行こうか、と食べログやブログをあさっているのも楽しく思えてくる
  • 外の空気を吸って、ちょっと歩いていると、体が元気になる気がする
  • 職場から離れてのびのび、リラックスした気分で過ごせる
  • めっちゃくちゃおいしい!
  • お昼時なのに静かでいい雰囲気のカフェだ…

ちなみに、せっかくなのでお金のことは気にせずに、1000円とか2000円とかするようなお店にも、いいなと思えば入るようにしています。「こんなお店あったんだ!」っていう驚きだったり、おいしいものを食べれた満足感だったり。職場でお弁当を食べてなんとなくプレッシャーを感じながらのお昼休みとは全く違う日常が待っていました。

1か月ほど続けて、7軒ほどまわったみたいです。けっこういろんなところをまわったなあ…という気もしていますが、それでも、まだまだ周りには知らない行ったことのないお店ばかり。これからはエスニック系のお店にも挑戦してみたいですね。

「面倒くさい」は最大の敵。

こういうのを人生経験というのは安っぽいのかもしれませんけどね。これまでの自分が知らなかった世界を体験できました。驚き、感動…日常に色がついたような感覚。

ちょっとした手間…もっといえば、無駄、余計、寄り道、などなど、いろんなことが日常の彩りになるんだなあと実感しています。

きっとそのうち、手間を手間とも思わないで、自然に生活できるようになればいいなあ、と思いつつ。