暮らし記

ふたり暮らしの記録。

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写真を撮る理由について考えてみた

喜々として「ミラーレス一眼買いました!」という記事をあげておきながら何を言うのか、という突っ込みはさておきまして。僕は何を撮りたいのだろう。はて、そもそも何で写真を撮るのだっけ。

初心者の戯言といえばそれまでですが、初心者だからこその青臭い思いを書いてみました。時間が経って読み返して消したくなる黒歴史になることが目に見えていながらも、あえて記します。

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仕事帰りに路地裏をぱしゃり。4分割、対角線の切り返し感が面白いかなと思って撮った1枚。困惑やもやもや感。退廃的な雰囲気。

表現すること

写真を撮り始めて半年ほど。半年ぽっちで考えることじゃないと言われればそうだし、気にせず撮りたいものを撮ればいいと言われればそれもそうです。一生かけて見つけていくものだという意見もあるかもしれないし、楽しみながら撮り続けていれば自然とわかってくるよという声もありそうです。

唐突ながら、BUMP OF CHICKENが大好きです。すこし前の「才悩人応援歌」という曲に「得意な事があったこと 今じゃもう忘れてるのはそれを自分より得意な誰かが居たから」という一節があります。このフレーズ、聞くたびにぐさっと刺さります。まさに、そんな風に考えてしまう。

「もっと上手い人がいるんだから、自分がやっても意味ないなあ」なんて、ついつい意味を探してしまったり、誰かと比べてしまったり。ひたすらに、「表現」という行為に対して、苦手意識を持っています。「自分が言わなくても、誰かが同じことを言っている」「他の人のほうがもっと上手に表現できている」なんて考えてしまうと、途端に、何も言えなくなってしまいます。

ただ、表現することに対して、苦手意識はあるけれど、やりたいという思いはあるんですよね。克服したいという思いもある。そうじゃない、っていう気持ちもある。だからこそ少なくともこのブログは続いていて、文章という形で自分の某かを表現することができているんじゃないかなと考えています。最初はそれこそ自分の思いを表現するための練習として文章を書いていましたが、次第に読んでもらえることが増えて、反応をもらえている。それがすごく嬉しい。

「記録」から「表現」へ

写真もおんなじでした。最初は自分のための「記録」としての意味合いが強くて、どこどこに行った、何を観た、あそこで食べたお菓子が美味しかった、そんな思い出を記録するために使っていました。もともと日記を書いていて、日々の出来事や思いを記録することを続けていたので、そのあたりは性に合ったのでしょうね。楽しく続きました。

それが、次第に撮った写真を「見てもらいたい」という思いがふつふつと。良いと思える写真を撮ったら、それを見てもらいたくなる。もらえる「いいね」の一言が嬉しい。そうなると、もっと見てもらいたくなって、見てもらうにはどうしたらいいかなと考えて、もっと「良い写真」を撮りたいと思うようになりました。もちろん単純に、写真を撮ることが楽しいという思いもあります。

さてここにきて、「良い写真」ってなんだったっけ、となりました。表現するってなんだろう。少なくとも、どこかで見たことのあるような、雑誌のような広告のような、きれいな写真を撮りたいわけではない。じゃあなんだって言われるとわからない程度の理解しかないし、そもそもその「どこかで見たことのあるような」写真を撮れるかと言われればそんな技術もまだまだないし…そもそもなんだそれって突っ込みもあるでしょう。初心者の強がり以外の何物でもありませんが、あえて残しておきます。

ただ記録するための写真じゃなくて、何かを表現したい、という欲求。楽しみながら、やりたいようにやっていくつもりです。

何で写真を撮るんだっけ

とはいえ、文章にしても写真にしても、どちらも「これを書きたい」「これを撮りたい」という強い思いがあったわけではありません。自分の何かしらを表現するための手段として、ただ目の前にキーボードがあっただけ、カメラがあっただけ。手軽に始めることができたから、というきっかけがあるだけ。だからこそ悩んだりもします。

なにを撮ろう。
なんで撮るんだろう。
なんで写真なんだろう。

良いカメラと良いレンズ、道具がそろえば撮れるわけじゃないということは、X-T10を買いコンデジからミラーレス一眼にステップアップしてまだ1週間も経っていませんが、痛感しました。スマフォからコンデジにステップアップしたときにも痛感したはずなのですが、どうにも淡い期待…もとい現実逃避をしてしまっていました。

きれいな写真が撮れた、お手本のような写真が撮れた、という以上のところへ行ってみたいなあというのが、今のぼんやりとした考えです。今写真を撮るのが楽しいのだから、突き詰めてとことん楽しもう、という思いもあります。せっかくやるなら本格的に、という貧乏精神もあるのでしょう。

なんで写真を撮るのか。今の気持ちを言葉にしてみると、2つでしょうか。

  • 写真を撮るのが楽しい。
  • 写真をもっと理解したい。

趣味として、もう一歩写真に入り込んでみたいと思っています。どこまでやれるかな!