暮らし記

ふたり暮らしの記録。

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CMに踊らされないようにしたいなあ、と感じたお話

テレビって、普段はもやさまを観たり、サザエさん、イッてQを観たり、ぐらいなものですが、お正月期間は3DSで世界中をプレイするだけではなく、けっこうテレビを観ながらごろごろと過ごしておりました。こういうのも、たまには悪くないですね。たまには。

で、テレビをみていると当然CMがありますけど、これがなかなか面白いなあと思いました。
「これからコレをはやらせてやるぞ!」という意気込みがまざまざと感じられるというか。
何を流行させようとしているのかがわかるのが、面白いなあと思うのです。

 ◆ ◆

唐突に投資の話になるのですが、2014年1月からNISAが始まりました。
投資の利益には当然税金がかかるのですが、2013年度末まで、通常の20%から10%に引き下げられるという措置が取られていたのです。でも、2014年になってそれが終わってしまう、ということで今度は別の措置としてNISAという、税金がかからない特別な口座が設定されるということになったわけです。
(NISAは日本名で少額投資非課税制度

いろいろポイントはあるのですが、一つに、NISA口座は一人一つしか開くことができないというものがあります。
銀行口座だったら、たとえばゆうちょ、三菱、住友、みずほ、などと一人でいくつもの銀行機関にて開設ができるものが、NISAでは一つの証券会社に限られてしまう、と。

だもんで、どの証券会社も「ウチでNISAを開設しませんか」とPRをしているというわけです。

 ◆ ◆

このお正月、けっこうテレビを観る中で、NISAのCMが増えてきたなあと感じました。

いや、まあ、普段テレビをみないから気付かなかっただけで、実際はもともとそれなりにCMを打っていたとは思うのですが。
実際に運用が始まるにあたって、これからどんどんプッシュしていこうというわけですね。

特に印象深かったのが、日本証券業協会の「これで私も投資家!?」というようなCMです。
「投資に興味はあるけど、これまでやったことはない」人を対象にしてるんだろうなーと。


新年が明けて以降の新聞を読んでいても、だいたいどこも2014年の経済は好調に進むだろう、という雰囲気で捉えられています。
増税後の反動があるにしろ、後半から持ち直して一年全体としてはプラス成長である、とか。
企業側もこれまで渋っていた賃上げに乗り出す動きもあるだとか。
2012年12月に安倍さんが首相に再任し、アベノミクスを打ち出して以来、経済全体としてみるとうまいことすすめられているのだろうと思います。


こういうイケイケ、アゲアゲな雰囲気のときって、投資も、同様にわっしょいされていきます。
「投資するなら、経済の調子がいい今ですよ!」と。

でもこれって、なかなかに怖いことだと思います。
やっぱり経済ってサイクルしているものなので、「調子がいい」時期の次には、「調子の悪い」次期がやってきます。そうすると、良い雰囲気に乗せられて投資を始めた人は、その次の下落相場で損をしてしまう、という。いわゆる高値掴み。

もちろん、また次のなにかおおごとが起きるまでは当分この昇り調子が続くのでしょう。
経済って、みんなが良くなると思っているときは良くなるものだと思ってます。誰かが「そろそろヤバい」と言い始めたら、皆がそう思い始めるので、そこで悪くなり始める、という。持論ですが、結局のところ経済も人の心の動きを反映しているだけなのだろうと思います。


 ◆ ◆
そんなわけで今回のまとめはとしては、

「はやっているからCM」を流しているなのではなくて、
「はやらせたいからCM」を流している。

このことを忘れないようにして、きっちりと自分で決めるようにして、CMに流されることのないようにしていきたいなあと思ったのでした。


(NISAのCMに関して実際に調べてみたら、2013年8月1日時点で、このようなまとめができあがっていたみたいです。金融各社がNISAの宣伝で使っているCM一覧 | 【節約投資のススメ〆】
それと、上で取り上げた日本証券業協会のCM。ブランディングってこういうことなのか、と。


【剛力彩芽】日本証券業協会 NISA(ニーサ) - YouTube