暮らし記

ふたり暮らしの記録。

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「成長」という名のブラック

昨日のものと関係があるようでいて、たぶんまるで違った内容のことです。

まず、いわゆるブラック企業って問題になってるじゃないですか。
労働時間を守らない、残業代が出ない、有給をまったく取れない。そういう会社の体制としてのブラックがある一方で、その会社の社風とその人が合わないから「その人にとってはブラック」になってしまう、というものもあるように思います。

外から見たらブラックだけど、中でやっている人からしたらいい環境、という。


たとえばバリバリの営業会社があるとして。
始業前にロープレやります、就業後にもロープレやります。
社員同士の飲みニュケーションも盛んで、社内イベントも多くて風通しがいい。

たとえばバリバリ働きたいAさんがいるとして。
働きまくって早く「成長」して、市場価値を高めていきたい!
20代はがむしゃらに働くんだ!

たとえばプライベートも充実させたいBさんがいるとして。
仕事をできるようになって「成長」はしたいけど、そこそこでいいかな…。
プライベートも充実させられるようなワークライフバランス


バリバリ営業会社は、Aさんにとってはすばらしい環境となる一方で、Bさんがここに入社したら、きっと後悔することになるんじゃないかと思います。会社との温度差、周りの人間との温度差、仕事に対する熱意の程度が違うために、辛い思いをするんじゃないでしょうか。

Aさんのように、「成長」という先に目指すものを構え、決意を持っている人からすればバリバリ営業会社のようなところはいい環境でしょう。だって、その会社としても、そこにいる社員としても、だいたいみんなが同じ方向(それも高い方)を向いているわけだから、一緒になって突き進むことでそこにはある種相乗効果もあるだろうし。


だからこそ、
自分の目指すもの・程度がその会社と異なっていると、きっと後悔すると思います。


「成長」という言葉、「市場価値」という言葉に不安・恐怖感を覚え、あおられるがままに就職活動を突き進むと、来春の春に待っているのは、まるで違った風景になってしまうんだろうなあ。