暮らし記

ふたり暮らしの記録。

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写真を通じて人と繋がる

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何のために写真を撮り始めたんだっけ、って振り返ると、「思い出を記録するため」が最初のきっかけだったことを思い出します。旅行に行ったとき、誰かと遊びに行ったとき、どんなところにいってなにをみてなにをしたのか、あれやこれやをきれいな形で残しておきたいと思ってカメラを手に取りました。

じゃあ今、何のために写真を撮っているんだっけ、って改めて自分に問いかけると、「なんだろう、わかんない」って答えになります。記録としての意味は減ってきていて、もっと、表現寄りの何かが自分の中にふつふつとあるのはわかります。でもそれが何かは明確にはわからない。良い写真が撮れたら楽しい。人に見てもらうのも楽しい。「いいね」でも「えーっ」でも反応がもらえるのが嬉しい。評価してもらえたときの感情はもっと嬉しい。写真を通じて人とつながれるのが嬉しい。何か自分の気持ちを表現しているような気もするし、自分自身の表現手段の一つでもあるような気もしてきている。

とはいえやっぱり、その「写真を撮る」おおもとにある動機ってなにさ、って考えてみても、はっきりとした答えが出てこない。撮り始めたころと比べて、自分の中でたくさんの意味や思いが写真に紐づくようになってきていて、だからこそ「これだ」って一つ言えるものが見えていないような感じがします。幅は広がっているので、今はこれでいいとも思っています。いろいろやってみる時期かなあ。


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そんなふうにしてたくさんの写真を日々撮っているわけですが、それらの写真はほとんどが表に出ず、HDDの中にしまわれたままになってしまっているんですよね。このブログで公開してきた写真が250枚ほどで、これがちょうど僕が2016年に撮った写真の1~2%程度にすぎないようです。これがなんとももったいないやら悔しいやら。

自分なりの何かが、あるいは何かは全くわからないけど何かがカタチになったのが写真なんだから、自分の中にしまっておくのはもったいないなーって感じちゃいます。自分の写真のレベルがどうだとかはさておいてとしたいところですが、こんなブログでも読んでくれる人がいるというのはすごく嬉しいことです。そうやって公開していくことで繋がることができるんだから、一つの手段としてもっと使っていきたいなーとも。

このブログでは写真に加えて、こんな感じで文章も加えてちまちまと更新しているのでなかなか数は増やせないでいますが、twitterinstagramみたいなところで写真をぽんぽん上げていくというのも楽しそうだし。500pxや1Xのような海外のサイトも、レベルは高いけれど挑戦してみたいなあとも。コンテストに応募してみたり、写真繋がりの友達と写真展をやってみたり。


写真にはどんどん居場所を作ってあげたいなあと思います。

楽しもうとしてみる

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仕事がつらくて、つまらなくて、ぶん投げてしまいたくて、そんな沈んだ平日の心にひきずられて、休日含めずーっとずぶずぶと沼に沈んでいたような気持で過ごしてました。

今日は少し心にも余裕ができて、仕事やめたいなーやめてどうしようかなー何がしたいのかなー、なんて考えながら以前買ったpopeyeの「仕事について」の特集を読んでいてふと浮かんだのが、タイトル。popeyeのこの号が大好きなんですよね。登場するみんな、それはもういきいきと楽しそうに生きている。こんな仕事もあるんだな、こんな生き方もあるんだな、こんな人生もあるんだなー。

POPEYE(ポパイ) 2016年 3月号 [雑誌]

POPEYE(ポパイ) 2016年 3月号 [雑誌]

仕事がつまらないのはまあそうだとして、つまらないなーって思いながら仕事をしてたら面白くなる余地なんてないのです。何か工夫して楽しもうとしてみるぐらいはしてみてもいいんじゃないかなと思いました。僕の上司の上司は「仕事はつまらないもんだ」って常日頃から言っているけど(だから仕事にやりがいなんて求めるなとも)、毎日たくさん笑って仕事してるし、つまらないもんだって割り切ったうえで、いろんなことを楽しんでるようにも見える。なんか違うかもしれないけど、やりようはあるのかなあ。

んー、もっと大きな枠でいうと、今の仕事がつまんないからって投げやりになるのも先のことを考えて今を適当に過ごすのももったいないと心底思ったのです。先のこと(仕事をやめるとか転職とか)も考えるとして、今を楽しむってことももっと考えてみようと思います。

だから今の僕が楽しいと思えることをやってみようということで、その一つがやっぱり写真、そしてその中の一つはこのブログがあるんですよね。仕事で疲れた、気分が沈んだ、だからブログも写真もブログもそんな気分じゃない…なんてもったいないよね、というのが必死に前向きに考えてみた結果です。仕事ごときに! 写真の楽しみを奪われてたまるものか! と。

前向きになるのに疲れたら、更新止めて、またおやすみです。

まだまだ秋の色

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あっという間に寒くなりました。もうコートが欲しくなる、すっかり冬のような寒さです。例年この時期になると、今年は秋がなかった、なんて言葉を聞くような気がします。

僕の中では、秋というとシャツにカーディガン一枚を羽織ってちょうどいい、ぐらいのイメージ。秋の気候。そんな基準でいうと、今がまさに秋だなあと感じます。日が暮れてくるとさすがに厳しいですけど。肌寒いけど、少しだけ厚木をすれば快適に過ごせるぐらい。肌寒いからこそ、カーディガンやセーターを着た時のぬくぬく感がすごく心地いいんですよね。今が一番好きな季節かもしれません。

暖色系、黄色みがかった、くすんだ印象が僕の中の秋のイメージです。紅葉、落ち葉、柿。暑くも寒くもないぱきっとしないくすぶった天気。そんな雰囲気で、写真は秋の色のイメージでどうでしょう。

Week 23:Weather 「天気」の風景写真

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お気に入りの場所。心に余裕が欲しいとき、どうしようもない気持ちになったとき、一息つきたいとき、ただ少しだけ気分転換をしたいとき、青い空を見たくなったとき、理由はいろいろあるけど、ここにきます。いつもは自転車で片道30分かけて。これがちょうどいい運動にもなるもので、海につく頃にはすでに少しだけ晴れやかな気分になっています。都会の景色にはない広々とした空と海。

そんないつものお気に入りの場所の、雨の日の風景を撮りました。自転車でいけば30分のところ、雨の中バスと徒歩で1時間近くかけて。ちょっとだけ寂しげな、懐かしいような。なんでもないそこにある日常の風景を、しんみりとした気持ちを込めて。


またしてもすっかり置いてけぼりな52week challenge、9月分その2でした。
cranberryca.hatenablog.com

カメラを新調。X-T10からX-T2へ。

ついったーで何度か呟いていましたが、X-T2を買いました。Fujifilmの新たなフラッグシップ機です。まさか自分がこんなに高価なカメラを手にすることがあろうとは。1年前にはこれっぽっちも想像していなかった未来が今、手元にあります。

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カメラは道具でありそれ自体が目的ではない、というのが、僕のカメラに対する距離感です。道具には、自分の目的以上のものは必要なくて、自分がやりたいことに見合った機能・性能があれば良い。そんな風に考えて、自分の写真を撮る目的、そしてどんな写真を撮りたいか、その変化に合わせてカメラを何台か購入してきました。

その変遷を振り返りつつ、X-T2の紹介をしてみます。

1台目:RX100M3

最初に買ったカメラは、RX100M3。これは一番シンプルに、記録するための写真を撮りたくて購入しました。旅行であちこちへ出かけることが増え、どこへ行ったのか、何を見たのか、食べたのか、やったのか、そんな行動を記録するために(どうせならきれいに記録したい)、コンパクトでかつ高性能・高画質のカメラを求めた結果が、RX100M3という高級コンデジでした。この時にカメラを選んだ最優先順位が、携帯性=コンパクトさでした。持ち運びが簡単で手軽に写真が撮れること、その中でできるだけきれいに写る、それが条件でした。

コンデジとはいえカメラとしては十二分な機能を持っていて、RX100M3を使いながら、カメラの基本操作(絞り、シャッタースピード、感度、露出…)について覚えていきました。

ポケットにすら入るそのコンパクトさで、どこへでも持ち歩いて、とにかくたくさん写真を撮りました。いくらきれいな写真が撮れる一眼レフを買ったって、持ち歩かなければ意味がない…そんな風に思って、コンパクトさを最優先に考えた結果が功を奏したのでした。そんなわけで、すっかり写真を撮る癖付けができました。

2台目:X-T10

そんなカメラを使ってたくさん写真を撮っている中でふつふつとわきあがってきたのが、「もっと良い写真を撮りたい」「写真を撮ることを楽しみたい」という思い。そこで購入したのが、FujifilmのX-T10。一番の決め手は、カメラの外観。シルバー基調のダイヤルたっぷりなレトロ感が、いかにも「写真を撮る!」って雰囲気が出ていて、とにかくそこに惚れ込みました。これが僕にとって初めての一眼スタイルのレンズ交換式のカメラになりました。

このカメラを手にしたことをきっかけに、どんどん写真にのめり込みました。レンズ交換、カメラのアナログな操作、それによる写真を撮ってる感。RX100M3で撮っていた「記録」するための写真からは明らかに一歩先に進んで、良い写真とは、人に見てもらう写真とは、あるいは自分が撮りたい写真とはなんだ、なんてことも考えながら、たくさんシャッターを切りました。

街中のスナップ、公園や森林、海での撮影、友達と出かけるなんてときにも持ち歩いて、たくさん撮りました。カメラを操作すること自体がわくわくするし、写真の風合いも好きだし、とにかく楽しい。そんな中でこの写真ブログも開設し、Phat Photoという写真教室にも通うようになり、今では写真のない生活は考えられないほどです。


3台目:X-T2

そして、X-T2。発売当初はX-T10があれば十分だ、と気にもかけていませんでした。が、実際に展示品を触る機会が何度かあって、そのたびに、X-T2の快適さに感動していました。

X-T10を使う中で気になっていた不満点、あるいは自覚すらしていなかったような細かい点にも気づかされ、X-T2のレベルの高さを思い知るのでした。また、ちょうどこの時期に、これまではほとんど撮っていなかった「人」を撮る機会が増えて、よりX-T10での撮影に不満を感じ始めていたことも要因の一つでした。シャッター間のブラックアウトの長さ、AF-Cの性能、ファインダーの狭さなど、自分のペースで撮影できるスナップでは気にならなかったところが、相手のいる撮影となると、途端に気になってしまいました。そして一度気になるとなかなか意識からは消えてくれないもので…。

そんなわけで満を持して、あるいは急遽、手元にやってきたX-T2です。早速、先日の土日で撮りに撮ってきました。結果は、快適を通り越しての最強。X-T2最強です。こいつはすげえや…って心の底から感じました。



最新技術がたっぷり詰まったフラッグシップ機。プロにもこれを使って仕事をされている方がいるぐらいですから、冒頭の道具の話で言えば、僕には圧倒的にオーバースペックなんでしょう。過ぎたる代物です。しかし、使っている身としては全然そんなことを感じていなくて、カメラがレベルアップしたぶん、自分ももっとレベルアップできる余地が増えたんじゃないかなと。いろんな自由度が上がったので、もっとたくさんいろんなことをやってみたい。そこにはX-T10でもできたことだってたくさんあるかもしれないけど、新しい相棒であるX-T2と一緒にやっていきたい。

なんだかんだいって、道具には機能性以上のものも求めていたりするんです。使っていて楽しいだとか、手にすること自体に喜びを感じられるだとか。X-T10、X-T2には、まさにそれがあるんです。

まとめ

まだまだ自分の気持ちの整理もついていなければ、撮った写真の整理もこれっぽっちもできていないのですが、とにかくこの今の思いは残しておかないと、と思って書き上げたエントリーです。

こうして振り返ってみると、単純化してみると携帯性と写真性(写真の自由度?)の綱引きだったのかなと思います。段々と携帯性に占める比重が減って、どんどん写真としての自由度の向上の方向に進んでいる。とはいえ、じゃあいつかは一眼レフかといえば、そうはならないような気はします。あれは重いし大きすぎる…。写真としてのクオリティにこだわって、いつかそんな日がくるのかもしれませんが、今のところはさっぱりです。なんていったはいいものの、X-T2にXF90㎜をつけるとそれなりの大きさ、重さにはなるんですよね。やっぱり、自分の中で携帯性に対するハードルは下がりつつあるようです。

さて最後に。X-T2という最新機種を買ったからといって、僕の写真が劇的に良くなるわけでもなければ、このブログに上がる写真の趣向が変わるわけでも当然ありません。新しく手にした道具もとい相棒と一緒に、またたくさん、良い写真を撮っていきたいと思います。

秋らしく

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ずいぶんご無沙汰な更新となってしまいました。気付けば早いもので10月も折り返し。あっという間に秋らしくなってきました。近所をぶらぶらと歩いていると、そこら中から秋を感じます。そんなわけで、久しぶりの更新は秋らしさを満載に。

さて、いきなりレンズの話ですが、XF90mm、このレンズは撮っていてすごく気持ちが良い。作品作りにもってこいだなあと思います。狙ったところをすぱっと切り抜いてくれて、ピントが合ったところはぴしっと写る。解像感っていうんでしょうか、すっごい鮮明でみていて気持ちが良いのです。

ボケも好きです。単にきれいにボケるってだけじゃなくて、思いもよらない効果があったりもします。1枚目のクローバー、右上の丸ボケの中に芝生が入り込んでいて、これはいったいどうなってるんだろう、と不思議な見た目。3枚目のコスモス、前ボケも後ボケもくるくるふわふわと。斜めに差し込む夕日を受けてきらきら幻想的な感じ。

光を活かせたときは、良い写真になる気がします。

Week 22:Hands ポートレートは顔がメインですが…今回は「手」が主役

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手、ってすごい不思議な部位だなあと思います。手の形、動き一つで、そこからいろんな感情を読み取ることができるような気がするんですよね。人の手をクローズアップした写真って好きです。…かといってそんな写真を上げるわけでもないんですけれども。

猫です。猫のポートレート。すっかり猫の写真ブログになってしまったようなここ最近です。だって猫が好きなんですもの。猫のポートレートだっていいじゃないですか。そしてぶっちゃけて言うと、最近あまり写真を撮れていません。仕事の忙しさや疲れだったり…無理にでも気分転換したいところです。

そんなわけで、撮りためた写真の中から「手、手、手…」とピックアップした結果、猫の手がたくさん見つかったのでした。こういう写真は、ぐっと寄ってしまうのも一つポイントじゃないかなと感じます。猫だなんだと説明するような要素(顔や耳だったりしっぽだったり)はなくても、猫の手それだけがあればいいじゃないかと。切り取るからこそ強調される肉球のふにふに感や、毛並みのふわふわ感なんてものもあるんじゃないでしょうか。そんな意識で最後の1枚。

ぐっと寄ってすぱっと切り取る感じの写真が好きです。被写体の印象が強くなるような、撮る側の視線が強調されるような、そんな気がします。ただ、そうやって撮った写真が、「それっぽい」だけにならないようにはどうしたらいいのかなあ、というのがまた難しいところだと感じてます。

さて最後に、何度でも言いますが、猫が大好きです。これからも猫の写真はたくさんアップされていくんだろうなあと思います。懲りずに飽きずに見ていただけると嬉しいです。


9月、その1。
http://cranberryca.hatenablog.com/entry/2016/09/30/000000cranberryca.hatenablog.com